〜お店やオフィスに観葉植物を置くということ〜
お店やオフィスに観葉植物を置くことは「なんとなく良いこと」だとわかるけれども、その理由はなぜでしょうか?
まず思い浮かぶのは「雰囲気を良くする」とか「美化のため」でしょう。
しかし置かれている観葉植物の元気が無い、または手入れが行き届いていないために、置いている事がかえってマイナスとなっていませんか。元気の無い植物や、手入れをされていない植物を見ると、
その店のサービスは気配りが行き届いていないと見られてしまいます。
ご来店のお客様、御社へのご来客などはお店や会社の状態をよく見ていらっしゃるものです。
かといって、植物にまで気をまわす事が出来ない、知識やテクニックも調べていられない。
というのが現状と思われます。「じゃあ植物を置かない!」と言うのも一つの選択だと思います。しかし観葉植物の効用はけっして美化と言う事だけではありません。
それらを簡単にご紹介いたします。
◇空気清浄効果◇
植物が光合成を行うとき炭酸ガスと同時に室内の汚染物質を取り込んで地中に送り、そこで微生物の餌となり分解します。日本ではまだ軽視されていますが欧米諸国では、10年以上も前から建材などから拡散する可能性があるVOC(揮発性有機化合物)に関する研究が、盛んに行われています。
国によってはWHO(世界保健機構)の勧告値にあわせて、自国のガイドラインまで作成し、国民の健康に気を配っています。今では日本でもシックハウス症候群のことを考えないで建物や家具を作っている企業は少なくなりました。
省エネ対策のため気密性を高くした建物が増え、空調システムで換気量が減少したことに、その大きな原因があるとされています。
VOCは建材、壁紙に使われる接着剤、床のワックス、洗剤、カーペットの接着剤、カーテンの防虫防炎加工剤、コンピューター・ファクシミリ・コピー機などの稼動中発散物質などから常に微量ではあるが発生しています。
その解決に観葉植物が目を付けられたのです。
NASA(アメリカ航空宇宙局)のB.C.ウォルヴァートン博士の研究は、換気が全く不可能な
宇宙船内の汚染物質の除去にエコプラントと呼ばれる観葉植物が効果がある事を実験で証明しています。
◇殺菌効果◇
森林浴で心身をリフレッシュさせてくれる要素の一つとして有名になった化学物質(フィトンチッド・ファイトケミカル)が植物からは常に放出されています。これは植物が自分の身を守るためにダニやカビ、虫を殺すためのものなのです。また古くからダニの予防に木くずを使ったり、楠(クスノキ)から樟脳(しょうのう)を採ったり広く利用されてきました。
フィトンチッドはモスクワ動物園実験生物研究所のB.P.トーキン博士が発見し命名しました。リフレッシュ効果のほかに、消臭・脱臭、抗菌・防虫効果が実験で立証されいます。◇乾燥防止効果◇
エアコンによってお店やオフィスは年中乾燥気味になっています。それが原因で肌の過乾燥や、ドライアイ等が問題になっています。植物は葉から水分を蒸散し空気に潤いを与えます。
また、その水分は蒸留水に近く、加湿器の水とは違い匂いもせず、OA機器にも優しいのです。食べ物は有機栽培だとか減農薬だと化学的なものに注意を払っているのに、同じ口から摂取する水蒸気は天然・自然よりも機械というのは、少しアンバランスなようですが、いかがでしょうか。
◇風邪防止◇
乾燥防止と殺菌効果により風邪やインフルエンザの予防効果があり、特に換気の少ない冬期間の室内では重視されます。職場では病気の人を隔離するなんてことは出来ません。接客や電話応対をしなくてはいけない人はマスクも着用できません。
◇視覚疲労解消効果◇
これも有名な効果の一つです。
植物を眺めると大脳皮質の活動が活発になり、視覚疲労を解消します。
また緑色は長時間見ても疲れない色、つまり目を休めるのに適した色です。これは緑の光の波長が網膜に負担をかけないからとされています。黒板やビリヤード台など集中力が求められる場所が緑色にされているのはそのためなのです。
また先の乾燥防止効果によりドライアイも軽減されるのも大きなポイント。
◇電磁波の吸収◇
今では皆持っている携帯電話ですが、携帯の説明書には必ず「発生する電磁波の強さは世界標準の出力内に設計されています」と書かれている事をご存知でしょうか。電磁波が人の体に良くない影響がある事はWHO(世界保健機構)によっても発表されています。そんな電磁波を植物は吸収する効用があります。
◇心理効果◇
植物を眺める事による癒し効果や、空気清浄効果がある事は周知となっているため、置いてあるだけで空気がきれいに感じられる。
またアートや植物、花に触れると心が癒され感性が刺激される事もこれまでの色々な研究で明らかになり、活用されています。(アートセラピー、アグリセラピーなど)
◇脳の活性化と仕事(学習)の効率アップ◇
植物の光合成により二酸化炭素濃度が下がり酸素が供給されるため脳が活性化し、仕事や学習の効率アップが期待できます。
他に先にも紹介した目の疲れを取る、ドライアイの軽減や心理効果がこれらをサポートしている事。さらにはエッジ効果(人は壁の近くや物陰、高い場所で落ち着くと言う効果。コンビニでも壁沿いに人が動く事を中心に店作りされています)で植物の横のデスクでは集中できるという統計もあります。またこれらの効果を知っていたのか、ナポレオンの勉強部屋は緑を基調にしていたそうです。